研究課題
基盤研究(B)
利他的行動や協力行動は、人間が円滑に社会生活を営む上で極めて重要な役割を果たしている。ただし、これらの行動は常にポジティブな効果を生み出すとは限らない。近年の研究では、他者の不正行為に協力することで自身も他者も利益を得られる状況においては、不正行為が増幅することが報告されており、いわば利他性や協力性の負の側面とも言える。本研究では、行動実験及びオンライン実験、脳機能画像実験といった複数の手法を組み合わせることで、利他性や協力性を通じて不正行為が正当化され増幅されるメカニズムを明らかにする。