研究課題
基盤研究(B)
我々は不公平を嫌う。この不公平への嫌悪は、主に霊長類でみられる社会的情動で集団の維持に重要である。そこで本研究では、侵襲実験が可能なマカクザルを対象として「不公平嫌悪表出に関わる神経回路の同定」を目指す。2頭のうち一方が提案した報酬分配を他方が受け入れるかという課題を遂行中のサルから得られた神経活動を解析するとともに、ウイルスベクターを用いて内側前頭前野-島皮質神経路の選択的な活動操作をおこない、不公平嫌悪表出行動に影響がでるかを因果的に検証する。