研究課題
基盤研究(B)
断層撮影法(トモグラフィ)は,エックス線CTなどの基礎理論・技術であり,医用・産業などで,撮影対象を破壊することなく内部をイメージングする手法として活用されている.従来はエックス線のような直進する信号をもちいた手法が成功を収めており,画像処理・データ科学の手法により高精度化が進められている.本研究では,近年,成功例が報告された輸送方程式に基づく手法に数学的・数値的な視点から取り組み,従来手法とは根本的に異なる境界積分をもちいる手法で散乱する信号を捉える新たなトモグラフィの基礎理論を構築する.