研究課題
基盤研究(B)
本研究では、「テンソルネットワーク」と「マルコフ連鎖モンテカルロ」という2つのシミュレーション手法を組み合わせることで、さまざまな科学的問題を解決する新しいアプローチを開発する。テンソルネットワークは、複雑な多体系を効率的に表現する方法を提供し、モンテカルロ法はこれらの系の統計的特性を抽出するのに役立つ。この組み合わせにより、従来の手法では扱いづらかった問題に対しても、計算精度を維持しながら効率的な計算が可能となる。まず、基本理論の構築とプロトタイプの開発を行い、次いでより高度な技術の統合や、古典/量子スピン系、実時間ユニタリー発展、フェルミオン系、多自由度系などへの応用を目指す。