研究課題
基盤研究(B)
本研究の目的は、磁気多極子を軸としたトポロジカル磁性とその特異な物性の解明です。研究代表者がそれぞれ個別の分野として発展させてきた、量子スピン系特有のトポロジカルなスピン構造、トポロジカルマグノン系、スピン電荷結合系における多重Q磁気秩序の3つに大別されるトポロジカル磁性に関し、複数のスピンにより特徴付けられる非自明な磁気多極子に着目する事で、統一的な理論展開を行います。とりわけS>1/2の磁性体や冷却原子系で実現可能な様々な模型を調べ、新規なトポロジカルなスピン構造やダイナミクス、それらに起因した創発/輸送現象を解明する事を通じ、物性論だけでなく素粒子論、相対論の垣根を超えた研究を行います。