研究課題
基盤研究(B)
分子性物質の磁場、電場、温度、圧力など様々な外的環境を制御したなかで、熱容量、エンタルピー、エントロピーなど熱力学量の絶対値計測を行い定量性のある熱力学的な情報を得る事で、分子性電荷移動塩、金属錯体の強相関物性の学術的な展開をはかるマルチパラメター熱科学を展開する。そこから、構成する原子、分子のミクロな自由度の相関や秩序形成に関する定量的理解を目指した議論を行う。特に、圧力媒体等の存在により熱系の定量的な把握が複雑かつ困難であるため絶対精度の高い測定が出来ない高圧下での測定の定量化を行うため、媒体存在下での断念条件の実現を可能にする工夫を取り入れ圧力下熱科学に大きな展開をはかる。