研究課題
基盤研究(B)
磁場閉じ込めプラズマの近赤外原子輝線を高波長分解分光すれば,電磁場や相対論効果による原子のエネルギー変化を,紫外・可視輝線よりも高感度に観測できる.また,得られる情報を用いて今までにないプラズマ診断法を実現できる可能性がある.代表者はこれまで,この知見を磁場によるエネルギー変化(ゼーマン効果)の観測に適用してきた.本研究では,同じ方法を,電場(シュタルク効果)や相対論効果(スピン軌道相互作用)に対して適用し,これらの高感度観測にもとづく2種類のプラズマ診断法:(1) ECHマイクロ波電場の計測,(2) 電子速度分布の異方性の計測,を提案し,実証する.