研究課題
基盤研究(B)
レーザーにより100 mKへ冷却したポジトロニウムを用いることで、Lyman系列の精密分光を実現し、遷移周波数を従来比1桁以上向上した100億分の1の相対精度で決定する。これにより、素粒子物理学の基礎理論である標準模型を構成する量子電磁力学を精密に検証する。高精度測定により計算と測定との間のズレを見つけることができれば、暗黒物質の同定や物質反物質間の非対称性の発見を始めとする現代物理学の諸問題を解決する端緒を開くことが期待される。