研究課題
基盤研究(B)
近年、原子核内に一定割合で局在するα粒子、重陽子等の複合系も原子核の重要な構成要素であることを示唆する研究結果が多く報告されている。弱い相互作用を起源とするミューオン原子核捕獲反応測定においても、2α放出チャネルで生成する残留核がα多重度から予想される以上に多く生成するらしいことがわかってきた。しかし、放出される2α間の相関は未測定であり、どのような過程で2α放出が起こるのか不明である。本研究では、μNCから放出される2αの運動エネルギーと放出角度の相関を測定により明らかにし、理論モデル解析を通じて2α放出の背後に潜むダイナミクスを解明する。