研究課題
基盤研究(B)
高エネルギー宇宙線が地上大気と衝突して生成する空気シャワー現象を理解するためには、ハドロン相互作用の理解が不可欠である。世界最大の粒子加速器であるLHC加速器を用いて、陽子ー酸素原子核の衝突が2025年に実現する。これは宇宙線と大気の衝突を再現する理想的な実験条件であり、本研究ではこの衝突で超前方領域に生じる高エネルギー粒子を測定する。これにより、宇宙線相互作用の理解が進み、超高エネルギー宇宙線観測で問題となっているミューオン過剰問題の解決に結びつくと期待されている。