研究課題
基盤研究(B)
LHC加速器次期計画であるALICE3実験では極初期宇宙状態「クォーク・グルーオン・プラズマ(QGP)」を生成し、物質質量起源や素粒子による物質生成機構といった重要課題の解明に挑む。そのためにはセンサーと読出回路が一体化した最先端シリコン検出器であるMAPS検出器の更なる進化が求められる。本研究では超薄型、高集積、大面積、高柔軟性といった従来の常識を覆す新たな特徴を持つMAPS検出器開発を行う。激化するMAPS検出器開発の国際競争の中で、これまでに培ってきた高い半導体技術を活かして次世代MAPS核心技術を確立し、日本の基礎科学力および半導体技術力の飛躍的向上に繋げる。