研究課題
基盤研究(B)
重力波の観測によるブラックホールや中性子星の合体に対する理解が進んできており、レーザー干渉計型重力波望遠鏡のさらなる高感度化や異なる周波数帯の重力波信号の探索へのニーズが高まっている。重力波によって生じるより微小な時空の歪みを検出するために、干渉計で用いるレーザーの高出力化により信号対雑音比を向上させる一方、光検出器での受光量の増大が限界に達しつつある。本研究では、光共振器の反射光のフィルタ効果を利用した「光AC結合」による干渉計の信号検出方法の優位性を活かし、レーザーパワーを増大させたレーザー干渉計を構築し、光ショット雑音限界の重力波望遠鏡を実現させ、大型重力波望遠鏡への応用可能性を見出す。