研究課題
基盤研究(B)
前主系列星の星周円盤内のガスやダストは惑星の材料物質であり,これらの化学組成と系外惑星大気組成との比較は,系外惑星が円盤内のどこでどのように形成したのかを解明する手がかりとなる.本研究では,中心星がTタウリ期にある80 個の円盤についてALMAとJWSTを用いた分子輝線観測を国際共同研究として行う.また,量子化学計算等も参照し,限られた分子輝線の観測から円盤ガスの元素組成を推定するための理論モデルを構築する.さらに惑星系形成の出発点として注目されている原始星周囲の円盤についても,アーカイブデータ等を利用して分子組成を調べ,円盤の元素組成分布とその時間進化を解明する.