研究課題
基盤研究(B)
本研究では、分子雲の混合過程に基づき、太陽系原料物質を特定の元素組成・同位体比を持つ複数の《成分》で構成し、隕石・宇宙物質の組成・同位体比を説明する「円盤形成から微惑星生成に至る定量的な数値モデル」を構築する。この数値モデルでは、円盤の形成・角運動量輸送で達成される動径方向の初期《成分》分布を求め、円盤内でのダストの成長・移動・蒸発・破壊・微惑星形成を組み込んだ「統一シミュレーション」によって、各領域に形成される微惑星の持つ《成分》比を計算する。それに基づき、太陽系の同位体比均質性やコンドライト構成粒子の保持などの問題を解明する。