研究課題
基盤研究(B)
月・彗星・小惑星などの小型天体は、太陽光や太陽風の照射を直接受けて中性粒子・荷電粒子(二次粒子)を放出し、その周囲には外気圏が形成される。外気圏粒子は潜在的に元の天体表面の組成情報を含んでいるため、着陸機を用いずともフライバイ・周回機にて天体表面物質の質量分析ができる可能性がある。本研究では月、火星衛星、水星周辺での質量分析器の観測データを利用して、天体表面からの二次粒子放出機構を明らかにし、フライバイ・周回軌道上で天体表面物質の組成比情報を獲得する手法を構築する。更に、今後必要となる質量分析器の性能・リソースの最適解を求めて、次世代の分析器の開発を行う。