研究課題
基盤研究(B)
熱帯域で太平洋とインド洋を結ぶインドネシア通過流は、地球全体の熱や淡水(塩分)の輸送に大きく寄与している。2003年からの約10年間(ハイエイタス期)は、このインドネシア通過流の強化に伴い、地球温暖化による過剰な熱の約2/3がインド洋に運ばれて蓄積された可能性が示唆されている。本研究では、観測データの解析や数値モデルによる実験を通じてこの蓄熱域の形成機構を明らかにし、海盆間や全球の熱や淡水輸送における役割を明らかにする。得られる成果は、地球規模の気候変動にとって重要な海洋変動の理解を深め、社会経済活動に影響を及ぼす領域気候や地球規模の気候変動の理解と予測の向上に貢献する。