研究課題
基盤研究(B)
日本付近の天候、とりわけ梅雨期から夏季の九州地方の顕著現象(例えば、豪雨)には、その特性(頻度や強度)に数年から十年規模の中長期変調がみられる。エルニーニョ現象やしばしばそれに続くインド洋の昇温傾向といった熱帯の気候状態に加えて、それに伴う大気中の波動伝播や水蒸気輸送といったリモートな影響経路、いわば顕著現象と熱帯の卓越気候変動の結びつきに注目しながら、数値モデルを活用してその変調要因を解き明かす。