研究課題
基盤研究(B)
近年、北極域では森林火災が春から夏にかけて活発化し、その大気汚染が広範囲に影響を及ぼすことが知られている。しかし、森林火災域(シベリア・アラスカ・カナダ)周辺や風下域で、大気汚染(エアロゾル)の気候・健康影響と、その経済影響まで複合的に扱う学際的研究は希薄であった。本研究では、森林火災3地域とその影響評価重点地域(北日本、アラスカ、カナダ、グリーンランド、米国東海岸)に注目し、大気汚染観測や全球データの解析、全球数値モデリングを組み合わせ、対象地域ごとに森林火災の大気汚染が気候・健康・経済的に与える影響を複合的に繋げて定量的に評価し、相互比較により3地域の独自的及び共通的特徴を明らかにする。