研究課題
基盤研究(B)
本研究では「数千年の時間スケールにおける南海トラフ巨大地震の発生頻度は地域ごとに異なるのか」という学術的問いに対する答えを導くため,次の2項目を行う.(I)いわゆる「南海地域」に位置する四国の太平洋沿岸で試料採取を行い,地層に保存されている津波堆積物を各種非破壊分析や微化石分析を用いて高解像度で識別する.さらに津波発生年代を現時点における最高精度・確度で明らかにする.(II)申請者らの研究によって約6500年前以降の津波履歴が明らかになった「東南海地域」の津波発生頻度と比較する.発生頻度の地域差が明らかになれば,より現実に則した地震発生確率の算出に貢献できる.