研究課題
基盤研究(B)
地球型惑星のマントル酸化還元度は火山ガス組成に影響を与える。したがって、マントルの酸化還元度がどのように進化してきたのかを明らかにすることは、大気組成進化に制約を加え、惑星表層環境に果たす惑星内部の役割を解明することに繋がる。本研究では申請者らが近年取り組んできた超高圧発生技術と放射光軟X線分光による鉄価数分析によって、①惑星形成期に生じた溶融マントル(以下、マグマオーシャンとする)深部で起こるFe2+の電荷不均化反応(3Fe2+ → 2Fe3+ + Fe0)により生成するFe3+量、そして②結晶化するマグマオーシャン中で起こる鉱物-メルト間のFe2+、Fe3+分配を実験的に決定する。