研究課題
基盤研究(B)
外科手術は低侵襲化,高精度化の一途をたどっており,特に手術支援ロボットは生体組織のさらなる低侵襲かつ精確な切断を可能としている.しかし,軟組織の良好な切断には鉗子による牽引が不可欠であり,術者には複数のロボットアームを同時かつ複雑に操作することが求められる.一方,硬組織を対象とした手術支援ロボットではアーム先端の位置決め精度は高まったものの,デバイス自身が低剛性なため切断精度は依然として不十分なままである.そこで本研究では,ロボット支援手術において,より単純な操作で精確な手術を,またより高精度な手術を実現できるよう,優れた切れ味を安定に発現できる生体軟・硬組織切断用デバイスを開発する.