研究課題
基盤研究(B)
管内層流に浮遊する粒子は,慣性に起因する揚力を受けることにより主流に対し垂直な方向にも移動して下流断面で特定の位置を通過する現象がみられる.これは慣性集束現象と呼ばれており,集束位置や集束するまでの距離が浮遊粒子の特性によって異なるため,血球などの細胞の分離・選別に応用できる.本研究は,浮遊粒子の大きさ・形状・変形性のそれぞれが慣性集束現象に及ぼす影響について,流体力学に基づき実験と数値シミュレーションの両面から調べる.