研究課題
基盤研究(B)
小型の静的な熱発電システムは低温度域の熱利用促進において重要な意義を持つ。本研究では熱励起されたコヒーレントな表面波のエネルギーを活用した高効率な熱発電技術の研究開発を行う。光波発電は熱輻射(電磁波)の電場振動を整流することで発電する高効率電力変換技術である。原理的にあらゆる波長の光が変換できるため低温度域で主となる中・遠赤外光に応用できる。しかし、一般的な遠方場熱放射では黒体放射限界により、高効率と高出力密度の両立は困難である。本研究では近接場熱放射を電力変換することによる、高出力密度かつ高効率な低温度域の革新的な熱発電の基盤技術創出を目指す。