研究課題
基盤研究(B)
近年のフォノンエンジニアリング進化は、高度な熱伝導率制御を可能にしている。特に、4フォノン散乱やフォノン波動性を利用した制御は、二次元材料で有望とされている。しかし、熱伝導制御の理論基盤は未確立である。本研究は、二次元材料を用いた熱伝導率の究極制御とその理論構築を目指す。ハイスループット計算でフォノン特性を持つ二次元材料を選定し、それらの材料を積層した二次元積層構造の面内方向におけるフォノン輸送を分子動力学シミュレーションと実験で評価・解析する。また、プラズマ処理による材料特性の変化を分析し、熱伝導率の制御機構を解明することで、熱管理技術の新たな展開を目指す。