研究課題
基盤研究(B)
『動的な濡れ』を含む界面熱流体力学を駆使し,極めて小さいエネルギー注入によって微小構造体周りの複雑熱対流場を実現する機構,すなわち本研究で提案する『メニスカス・ミキシング』機構の解明と,熱・物質輸送機構の高効率化に向けた力学的指標の確立を目的とする.本研究では,多重スケールで展開する『動的な濡れ』力学に焦点を当て,研究代表者が主導する国際共同研究体制,すなわち,I) 自作装置による高精度光学計測実験(日本),II) 微視的濡れ機構を考慮した理論解析(フランス),III) 界面熱流体数値解析(日本・フランス)により,馬蹄渦を含む複雑流動場形成の発現機構および発現条件の解明とその応用を目指す.