研究課題
基盤研究(B)
ヒトの脳の発達には未解明な側面が存在する。特に胚子・胎児期は主要な中枢神経系の形成が行われる重要な時期にも拘わらず、この時期での脳組織や神経細胞形成のダイナミクスについては多くの未解決点が残されている。本研究では、独自に大量に保有するヒト胚子化学固定標本に対して、革新的な高解像度マルチモーダル定量MRI顕微鏡と深層学習を組み合わせて、これまでの技術では捉えられなかった神経回路の微細な3次元構造と発達ダイナミクスの解明を目指す。この技術で大量のデータを取得し、神経細胞の位置、形状、密度などの物理的な特性の空間的および時間的な関係を高度に解析する。