研究課題
基盤研究(B)
肝硬変やアルツハイマー病などの炎症性疾患や変性疾患は、血流変化と、その後の線維化(コラーゲン過剰産生)や組織の萎縮を伴う。強度変調したレーザーダイオード光照射を用い、生体表面の光測定から得た疾患部位周辺の光吸収体濃度や組織密度(光散乱係数)の定量的画像を利用し、光と同時に測定した光音響から、従来法では分離・定量できない、疾患部位の血液やコラーゲンの濃度と硬さの情報を非侵襲で画像化する“光+光音響トモグラフィ”を開発し、疾患モデルマウス計測等で実証する。根治的治療法が確立されていない炎症性・変性疾患の病態理解に貢献し、将来的にはヒトを対象とした非侵襲診断技術に発展する。