研究課題
基盤研究(B)
本研究では,複数宇宙機間の相対位置と姿勢を精密に制御し,複数宇宙機が一体となってミッションを行うための技術である精密フォーメーションフライトための統合制御技術を開発する.このためには,宇宙機に加わる摂動の補償,宇宙機の状態の推定,宇宙機の制御の三位一体が必要だが,応募者が培ってきた,①力学理論,②非線形制御理論,③確率システム理論を総合的に駆使してこれを達成するのが本研究の特色である.①により力学系の構造を保存した自然で高効率な制御系が構築でき,②によりダイナミクスの非線形性や様々な摂動を補償でき,さらに③によって状態推定に加えて確率的不確かさを伴う制御系全体の安定性を解析・保証できる.