研究課題
基盤研究(B)
本研究の目的は,DNAを材料として化学の原理で情報処理を行う人工の分子反応系(DNA回路)と電子コンピュータのフィードバック系を構築し,温度等の環境外乱に対する分子情報処理系のロバスト性の低さを,サイバー空間上の高度な計算技術で補完するための制御技術と制御理論を探求することである.具体的には,DNA回路に化学的な外場を加えてフィードバック制御をするためのマイクロ流体デバイス,およびDNA回路制御系のモデルベース解析・設計法を並行して合目的的に構築し,検証用の反応系を用いて閉ループ系のさまざまな応答特性を評価する.