研究課題
基盤研究(B)
受信信号よりも100倍以上電力が大きい広帯域マルチキャリア変調の妨害波がチャネル内に存在する場合でも極低消費電力無線通信が成立する技術を開拓する.新規性は,従来のように単に受信機内で妨害波を抑圧するのではなく,妨害波を活用することにより妨害波耐性向上や無線通信を図るところにある.スペクトラム拡散における同期の問題を解決するために妨害波で基準信号源を同期する手法や,妨害波でスペクトラム拡散する方法,また新たなアプローチとして妨害波のバックスキャッタリングによる無線通信の可能性と具体的な回路構成等を明らかにすることを目指す.