研究課題
基盤研究(B)
材料の劣化過程が複雑なコンクリート構造物の中でもPC構造物は,緊張された主鋼材が腐食により破断を生じやすく,構造物の崩壊リスクが高い.そのため,適切な時期で修繕や更新を判断できるように,PC構造物の経時的な性能の変化を正確かつ詳細に把握する技術の開発が切望されているが,材料の劣化過程と構造特性の評価をリンクさせる必要があるが,両者を統合した性能評価手法に関する研究は少ない.そこで本研究では,研究代表者が開発してきた材料劣化を考慮した先進的な構造解析プラットフォームをベースに,PC構造物のライフタイムシミュレーション技術を開発し,実構造物への適用と開発した手法の検証を行うことを目的とする.