研究課題
基盤研究(B)
地震や豪雨で大規模崩壊や長距離流動が起こる地盤には火山性軽石が関連していることが多い。火山性軽石を特徴づける要素として、非塑性で、土粒子内に空隙を持つ多孔質粒子が、大きな間隙を保ちながらゆるく堆積し、土粒子自体も脆弱で破砕性を持つことなどが挙げられる。このような特徴を持つ土を超高間隙構造土と定義し、振動などのトリガーによってせん断されることにより骨格構造が崩壊し著しい収縮性を示しながら有効応力およびせん断抵抗を喪失する過程、および、せん断抵抗を喪失した流動しうる状態が持続する過程、の双方のメカニズムの詳細を解明し、超高間隙構造土の大規模長距離流動ポテンシャルを定量的に説明すること目指す。