研究課題
基盤研究(B)
毎年のように顕著な台風の上陸・接近が続く我が国において,温暖化の影響を考慮に入れて最大規模の台風を適切に想定して中長期的な減災対策を見直してゆく必要がある.本研究は,渦位という物理量の特性を利用した“部分的渦位逆変換法”により,温暖化による台風の低速化・迷走化の要因を分析すると共に,“台風渦位ボーガス法”や“渦位特異ベクトル法”により,台風の進路の多様なばらつきを表現できる台風初期値化技術を開発し,将来気候下で最悪規模の台風が最悪の進路で直撃した場合に生じる可能最大降水量・高潮を高い信頼性の下で評価するものである.