研究課題
基盤研究(B)
気候変動やエルニーニョ・南方振動(ENSO)を始めとする大規模な大気海洋の年々変動が海面や波浪の変動を通じて海浜地形変化に影響を及ぼすことが示唆されてきた。本研究課題では,十分に把握できていないその影響プロセスを明確に抽出するために,これまでの検討の流れ(気候変動・大気海洋変動が海水位・波浪変動に影響を与え,結果的に海浜地形変化を引き起こす)を全く逆転させ,観測された海浜地形データから気候変動・大気海洋変動を検知することを目標とする。つまり,ある一つの海岸で観測された海浜地形データに現れるわずかなシグナルから,海面上昇やENSOといった全球的な変動を予知する試みである。