研究課題
基盤研究(B)
二酸化炭素は地球温暖化の主要因であり、約30%が大気中から海水中に吸収されることから、気象観測ブイや漂流ブイ、自律型無人潜水機等を用いた海洋二酸化炭素センサによる長期自動観測の研究開発が行われている。一方、マイクロ流路技術は、小型化と省電力化を実現する精密機械要素技術であるが、海洋環境観測センサに実用化した例は少ない。本研究ではマイクロ流路技術で活用されるポリジメチルシロキサンを用いた二酸化炭素平衡器を搭載する小型海洋二酸化炭素センサを研究開発する。さらに耐腐食性や生物付着防止機能、機械的強度の向上に必要な機械要素条件を明らかにし、海洋現場計測に基づく海洋環境分野研究の進展に貢献する。