研究課題
基盤研究(B)
これまでに合成された2次元物質は、「層状物質を母材とする剥離型原子層」と「非層状物質を母材とする非ファンデルワールス型原子層」に分類される。近年、後者の物性研究が活発化しているが、未だその安定化機構は十分に理解されていない。これまでに研究代表者は、種々の非層状物質に対する原子層の安定構造を調べ、「原子数密度の大きな低指数表面から切り出した原子層が動的安定である(不安定振動モードがない)」という既存の原子層予測手法の自然な拡張となる知見を得た。この考えに基づき本研究では、数万種類ある非層状物質に対して、その原子層構造と特異物性を網羅的に予測し、「非ファンデルワールス型原子層の科学」を開拓する。