研究課題
基盤研究(B)
水素をエネルギー媒体として利用するための材料技術を確立するには,その根本要素である「材料中における水素原子の振る舞い」を原理原則から理解し,材料設計に反映させることが重要である.本研究では,申請者らが構築してきた量子論的モデリング手法に機械学習を組み入れることで,計算負荷を大幅に抑えながら,量子効果に由来する水素の特異な挙動を予測的に定量評価できる解析法を構築する.これにより,水素エネルギー材料中の水素の反応・移動過程の自由エネルギー地形の系統的解析を実施し,水素の入出反応・移動過程のキネティクスの解明に役立てるとともに,水素透過・吸蔵性能の理論予測モデルを構築することを目指す.