研究課題
基盤研究(B)
セラミック圧粉体を臨界値以上の電界強度下で昇温すると、鋭い電力スパイクとともに発光するフラッシュ現象が現れる。このフラッシュ現象への理解を深めるために、単一粒界のみを有する双結晶の作製、TEM試料ホルダーへの搬入を効率よく行うための設備の作製を行う。超高分解能透過型電子顕微鏡を用いて、フラッシュ処理後の結晶粒界原子構造の直接計測を実施し、原子程度の大きさである点欠陥の直接同定、定量化を行う。原子構造のシミュレーション、第一原理計算などの援用のもとに、最終的にはフラッシュ現象が発現する機構解明に取り組む。