研究課題
基盤研究(B)
金属酸化物を用いた熱電変換材料の実用化に向けて300 °C前後の中温域での熱伝導率の大幅な低減が不可欠である。本研究では(1)複合カチオンの利用、(2)分極ナノ領域の導入、(3)グレインの微細化、の3段階からなる階層的構造制御により、材料の電気伝導性を保ちつつ熱伝導を大幅に抑制する。Y3+とNa+からなる複合カチオンを有する新規なタングステンブロンズ型酸化物である(Y1/2Na1/2)xBa1-xNbO6について分極秩序構造およびグレインサイズの最適化を行い、中温から高温にかけての幅広い温度域で優れた熱電変換特性を示す材料を実現する