研究課題
基盤研究(B)
本申請では我々が新規開発した超高強度鋼のより広範な社会普及実現に向けた最後の課題といえる,新鋼材の「力学的長期信頼性」確保,すなわち疲労破壊,遅れ破壊の抑制を,粒界をより能動的に積極利用する「機能化粒界制御法」の確立により実現することを目指す.各種元素の粒界偏析挙動などに着目した新たな組織制御が新鋼材に与える寄与について,各種力学試験,特に圧縮引張交番変形試験(疲労試験)により解明する.これにより,これまで注目されることのなかった「高炭素鋼の力学高機能化に向けた学理構築」を実現し,新鋼材を含む「新規高炭素鋼材の広範な社会普及実現のための指針策定」へと繋げる.