研究課題
基盤研究(B)
本研究では,研究代表者が開発した『結晶粒界偏析計算システム』を構造材料中に存在する様々な格子欠陥への溶質元素の偏析濃度計算に拡張し,さらに偏析を起点として生じるクラスター形成⇒核生成⇒析出までの組織形成過程を,溶質元素の濃度,熱処理温度,熱処理時間から予測する計算システムを開発し,『格子欠陥偏析エンジニアリングに基づく核生成・析出モデル』を構築する.さらに,TEM-EDSおよび3D-APなどの実験手法を活用して,格子欠陥への溶質原子の偏析,濃化した溶質元素によるクラスター形成,核生成・析出の組織形成過程を観察・解析し,モデルの妥当性と計算結果の精度を検証する.