研究課題
基盤研究(B)
高飽和磁束密度を持つパーメンジュール合金の軟磁気特性、加工性向上と製造コスト削減を目指し、「結晶方位による表面エネルギーの違い」と「拡散による組成変化に基づく相変態」を駆動力とした結晶方位制御プロセスを実現する。パーメンジュール合金のCoを20~30%まで減量すると透磁率は低下する。この問題を解決するため透磁率に優れた{100}面を板表面に揃える結晶方位制御を行う。合金にMn、炭素を微量添加し、脱Mn、脱炭素の熱処理に伴う相変態を駆動力とした再結晶、粒成長を行う。熱処理に伴う拡散現象、相変態、集合組織形成過程をもとに、表面への{100}粒再結晶を利用した結晶方位制御の基盤学理を確立する。