研究課題
基盤研究(B)
マイクロ波で駆動する触媒システムは、化学工業プロセス電化に向けた有力な手段の一つとして注目されているが、その作用について原子レベルの物理化学的な洞察、すなわち『マイクロ波触媒作用』の学理はほとんど構築されていない。マイクロ波駆動の触媒システムの合理的に開発するためには、このような学術的基盤が不可欠である。本研究では、マイクロ波触媒作用を「固体中の特定のサイトに存在する原子が選択的にマイクロ波エネルギーを吸収し、ある運動エネルギー分だけ高い状態となることで、触媒作用を引き起こすこと」と定義し、酸触媒材料を代表物質とした実証とプラスチック分解反応への応用を行う。