研究課題
基盤研究(B)
高度な物質の分離と精製が不可欠な環境、エネルギー、および化学工業において、高い選択性と透過性を備えた分離膜の開発が強く求められている。本研究では、究極の分離性能を達成するために、理想的な膜である規則的なナノ細孔を持つ極薄ナノシートを開発する。そのために、気相と液相(気液)および気相とゲル相(気ゲル)の界面反応を利用する。このナノシートは、従来の有機ポリマー分離膜における効率と生産性のトレードオフから生じる性能の上限を大幅に超える可能性がある。本研究は、規則的なナノ細孔を持つ薄膜が必要なガスセンサ、分子認識デバイス、電池の電極やセパレータ、生体膜研究の進展にも大きな影響を与える。