研究課題
基盤研究(B)
X線画像は非破壊検査等に広く活用されているが、軽元素からなる高分子材料や生体軟組織などの軽元素からなる物体に対して十分な感度が得られない。X線の位相を画像化するX線位相イメージングが、この問題の解決のために研究されている。本課題は、光学的に位相信号を増幅するために新たに考案した仕組みによるX線位相イメージング技術を創始し、X線位相イメージングの本格的応用の推進を図る。具体的には、X線格子にレンズアレイ効果を持たせた凹凸のパラボラ格子の組を使う構成とする。X線光学に基づく理解を深め、光学設計の定式化、格子製作、および、実験室X線源を用いた感度増幅X線位相イメージング装置の開発を行う。