研究課題
基盤研究(B)
本研究は、1ÅというハードX線領域において周波数安定化レーザーを開発するものである。この方式の基礎は、180度Bragg共鳴を用いた分布帰還型レーザーに似たものとなる。これまでの研究で、原理的なものが示されてはいるが、まだ制御精度がそれほど高くない状況にある。これらは、(1)結晶の不完全性、欠陥、(2)励起の最適条件が見いだせていない、(3)温度制御などの制御範囲が限られている、ことなどがあるので、これを技術開発により改良し、高制御化することで安定なレーザー発振を達成させる。一方で、詳細物理を含む計算機モデルも今後の応用を考える上でも重要であるために、ドイツのグループと共同して開発を進める。