研究課題
基盤研究(B)
本研究では、フェムト秒からアト秒の時間分解能を持つ時空間共にコヒーレントな軟X線光源を開発し、軽元素(炭素、窒素、酸素)のK吸収端と遷移金属元素(チタン、ニッケル、クロム、マンガン、鉄等)のL吸収端を包括する元素選択的なアト秒時間分解軟X線分光を確立する。レーザーの特色の一つである時間分解能の良さを生かすことにより、物質における電子ダイナミクスを解明することが可能になり、光触媒反応の中心であるチタンにおける電荷移動や光合成中心のマンガンにおける価数変化を解明することができる。高効率な光化学反応過程やエネルギー変換の仕組みを明らかにすることにより、持続可能な開発目標を達成する。