研究課題
基盤研究(B)
本研究では、ケミカルルーピング技術の確立に大きな課題となる酸素キャリアの性能低下と寿命、不充分な粒子の流動、分離したCO2の未活用に注目し、その解決策を提案する。これを実現するため以下に示す三つの実施項目を設定する。すなわち高性能の多孔質構造を持つ酸素キャリアの開発、反応器および流動化の最適化、CO2の利用を取り入れたシステムの構築・統合化である。本研究の完了により、高い耐焼結性、高安定性、長寿命の酸素キャリアが開発でき、ケミカルルーピングの反応器・流動化も確立され、ケミカルルーピングの応用拡大に期待できる。また、分離したCO2を利用するシナリオを構築し、高効率な水素製造システムを確立する。