研究課題
基盤研究(B)
地熱開発、二酸化炭素地中貯留やシェールガス開発などの地圏を利活用する様々な環境保全・エネルギー事業において、地下に流体を注入することで誘発地震が発生することが知られている。そのため、これらの事業を安全におこなうためには、誘発地震の発生機構を明らかにすることが期待される。しかし、誘発地震の物理的発生メカニズムはまだよくわかっていない。本研究では、地熱開発地域における岩盤の浸透率の違いが誘発地震の規模に関わっているという仮説を、室内注水試験によって検証する。特に、注水時の断層面上の間隙水圧変化を計測することで岩盤の浸透率の違いが、断層すべり特性に与える影響について調べる。