研究課題
基盤研究(B)
本研究では究極に安定な芳香族炭化水素ラジカルを用いてグラフェンに特有の「ディラックポイント」に由来する機能を示す事が期待できる二次元ハニカム構造体の構築、および二次元ハニカム構造体の最小単位である環状6量体化合物を合成し、それらの電子物性の解明と有機化合物からなる機能性材料の創出を目指す。二次元ハニカム構造体では、①ラジカルユニット間におけるスピン-スピン結合の強さの異なる二種類の創出、②ハニカム構造体の大きな空孔(3.0~3.5 nm)へゲスト分子を導入して電子物性(バンド構造)のチューニング、③不均一系反応への展開による物性評価に挑む。